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SPL

スペシャル・ポリス・……ではなく、原題「殺破狼」の頭文字だったのね。

邦題は「SPL/狼よ静かに死ね」。
悪の大ボス(サモ・ハン)と、刑事たち(ドニー・イェン、サイモン・ヤム他)のハードボイルド・アクションとでも申しましょうか。

ファースト・シーンの渚を見た瞬間、「あ、北野映画?」と感じたのはあながち的外れでもなかったようです。なにしろバイオレンス。おっぱいが2カットほど映っていますが、三級片に指定されたのはやはり激しい暴力シーンのためでしょう。

サイモン・ヤム(任達華)のイメージは、長らく「ちょっと変態なファッションデザイナー」(ご賛同頂けるとは思ってません)な軟派な感じだったのですが、きりっとスーツに身を固めた硬派な刑事でおお!と感動しました。

が、仇敵逮捕に燃える余り危ない方向に行ってしまう彼を見て、キャスティングに間違いはなかった、と確信。変態テイスト健在です。

「いい人」のイメージが強いサモ・ハンが演じると、悪役が底知れぬ恐ろしさをたたえます。何かあの広い背中に入れ墨も入ってたし。ポニー・テール(ピッグ・テールかも)だし。獲物がゴルフクラブだし。なまじ武器じゃないのがまた怖い。

奥さんや子供に見せる優しさとは裏腹の、冷酷非情。その両方が一人の人間なのだと思うと、いっそう怖いです。そしてその肉体の破壊力は生ける爆弾。今やお爺ちゃんという年齢に近いというのに、デブアクション健在です。

ドニー・イェン、アクションはもちろん折り紙つきですが、方々で「チョイ悪」と表現されていたのに合点がいきました。ああ、そんなに大胸筋を見せつけなくても。そんなグラサンをかけんでも(刑事たちは「西區警署」にいるのですが頭が勝手に「西部警察」と変換した)。

ドニーとロー・ジン(ロ・ジン?ロン・ジン?)の対決は震え上がるほどの迫力。アドレナリン大放出で頭がくらくらしました。もう、こういうぐさとかべきとかごぼとかぶしゃああとかを、生理的に受け付けない年になってしまったようです(「男たちの挽歌」あたりでも結構あったけれど、あの頃は立ち直りが早かった気がする)。

ドニーとサモ・ハンの対決は圧巻。すでに人を超え、まるで野生動物が命懸けで戦っているようです。体格で負けるドニーがサモ・ハンによじ登ったりぶら下がったり、こっちも痛そうで顔が引きつります。死闘の中に情が絡んで、訪れる結末はより悲劇的なものに。

青い空、青い海、白い砂浜(こんなきれいな所は香港じゃないな)。空虚なラストシーン。北野映画という予想が当たってしまって、なんだかなあ。

SPL/狼よ静かに死ね 特別版
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