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読書百遍なお漠漠たり

「正しいから、嫌われるのさ。地方の州や県の役人は腐っているだろう」
「それはもう、ひどいものです。大抵の場合、銭で話がつきますが」
「開封府は、もっとひどい。上から下まで腐っている。……」

水滸伝〈1〉曙光の章 (集英社文庫) 水滸伝〈1〉曙光の章 (集英社文庫)

著者:北方 謙三
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今更ながら、北方水滸伝、面白いです。

チャンドラーも読んでないのに北方謙三はないだろう、と失礼ながら長年スルーしていた作家ですが、本屋で見つけた時になぜか突然「教養として水滸伝くらい知っておかねば」と思い立ち、手に取ってみたら意外に読みやすかったので、北方先生に入門いたしました。

実は1巻を読むのに1年くらいかかってます(時々本がどこに行ったからわからなくなるので、ブランクが空く→前回の記憶の残っているところから再開→その繰り返しで1年)。しかし、それでも、登場人物が……覚えきれない……。

この茫洋とした感覚、つい最近も味わいましたっけ。

大旗英雄伝←ドラマを見る前に予習するべえと人物相関図を見たのですが。

無理。

何でしょうこの人物の多さ。役者の顔がついてるから分かりやすいと思いきや、煩雑で余計に混乱する(特に若い男の子や女の子が皆同じ顔に見えるので)……。
もう、イヤホンガイドみたいに、リアルタイムに副音声で解説してくんないと視聴は無理。

――時間の流れを無視して、いきなり人物関係を把握しようというのが身の程知らずでした。ストーリーの進行に従って少しずつ憶えていくことならできるかも知れません。それでもしっかり録画して数回は見直さないとついていけないに違いない。恐るべし中国長編物語。

「南総里見八犬伝」の八犬士だって怪しいのに、百八傑も暗記できるものでしょうか先生。Wikiによると、「やたら強い男たち(←なんか魔星の生まれ変わりだから)が世直しの為に結集し、最後は誰もいなくなる(←使命を終えて天に帰るから)」というかなり荒唐無稽な話のようですが、北方版は「腐りきった世の中を変えたいという志を抱く男たちの熱いドラマ」。

冒頭にも引用したとおり、主人公たちにとってお腐れ役人が不倶戴天の敵なわけですが、中国つったら歴史的に綿々と「腐敗役人」が跋扈するお国柄(日本も追いつけ追い越せですけどね)。そこで「革命の物語」が禁書にもならず今に至っているのがすごいと言うか不思議と言うか(あるいは「少年ジャンプじゃあるまいし、笑止千万」みたいに蔑まれて黙殺?)。

ところで中国の小説と言えば、(子供向けの「西遊記」は除き)中学の図書館で「金瓶梅」(←エロ目当て)を読んだのが多分最初。が、ソレが「水滸伝」のスピンアウト物だったとは……今日初めて知りました。教養が欠落したまま歳ばかり取ってしまったようで、お恥ずかしい限りです先生。

水滸伝〈2〉替天の章 (集英社文庫) 水滸伝〈2〉替天の章 (集英社文庫)

著者:北方 謙三
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早いとこ読まねば。年1冊ペースでは生きてる内に読み終えられないかも。

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