« オリゼーGETだぜ! | トップページ | 指定バトン 【漢】 »

殿堂入りラブシーン

今週の「ちりとてちん」(要録画)。

夫婦喧嘩が収まらない和田家両親のために、夫婦落語会を開く草々若狭。落語「立ち切れ線香」を聴きながら、小浜のお父ちゃんとお母ちゃんの出会いの日々が(視聴者にだけ)明らかになります。

見どころは言うまでもなく回想シーン。二十歳を演じておられる松重豊氏と和久井映見様が驚異的です。
リーゼントによって軽く身長2メートル越えを果たした松重氏、「和田正典(20)」と字幕が出たら何となくそうかもと納得させる若気。かたや全く何の違和感もない「木野糸子(20)」の和久井様、あり得ない愛らしさ。二人とも異様にお肌つるつるなんだけど。と、これだけでも滅多にない見ものですが。

鯖江の糸子さん実家は中古小間物屋(と言うか、リサイクルセレクトショップと言うか)、そこへリーゼントにツナギ姿の半鐘泥棒正典くんがご来店。
店番の糸子さん、ピントのずれた思い込みで「ガールフレンドに贈るんやったらこれです」と玩具の指輪を強力に薦めますが、迷惑顔の正典くん、若狭塗箸の修行の参考になるもんを見ているんだと説明(何か「ぼく」とか言ってたぞ!)、すると糸子さん、並べてあった箸を手に取り「若狭塗箸ってこれですか?どうやってこんなきれいな模様が出来てるか不思議やったんですう」と話し、その様子に驚きつつ微笑む正典くん。

季節は過ぎ愛を深める二人。
早く一人前になって結婚を申し込むんだと、糸子さんから届く手紙も開封せずに毎日修行に励む正典くん。ようやく会心の作が成り、父に見てもらおうと立ち上がって目にしたおびただしい手紙の束。ぎょっとした顔で手紙を読み、箸を取り落として走り出す正典くん。手紙は、母親が入院し借金に追われる糸子さんが、一目だけでも会いたいと書き送り続けていたのでした。
小さな店の中に一人眠っていた糸子さん、飛び込んできた正典くんを確かめるように頬に触れ、その冷え切った手を正典くんは自分の手の中に握りしめて唇を当て、息を吹きかけて温めます。

美しい。胸が締めつけられるように美しい光景です。
松重さんの、こんなに初々しく素敵なラブシーンが見られるとは……。生きてて良かった。25歳(和久井さんは17歳)若返って頂いた甲斐があったというもの。

すぐにでも一緒になろうと言う正典くんに、母は鯖江を離れられないから、顔を見られただけで良かったのだからと糸子さん。「あんたをほっといて修行なんかできん!」と即決する正典くん(だから鯖江から引っ越してきたのか)。ひしと抱き合う二人。
あれ、身長差が余りない…と思いきや、糸子必死の爪先立ち。そうだよね。

――と、落語になぞらえたようで落語とは違う、成就した二人の恋。「喜代美(0)」が生まれた後、頭はリーゼントのまま背広を着ているお父ちゃん。大切な人のため、一度は家業を捨てたんですね。この様子じゃ明日、五木ひろしが和田家に着く頃には仲直りしてるんじゃないのか。

それにしても、糸子さんはここで「立ち切れ線香」の小糸になぞらえるために最初から糸子という名だったわけですか。いやあ、脚本の妙、演出の冴え、畏るべし。

もう一つ畏るべしと言えば、「和田小次郎(17)」。正典くんに糸子さんからの手紙を渡すシーンで、京本氏が高校生役で学ランをお召しです。当年49歳だから実に32歳の若返り、しかしこの方の年齢不詳ぶりは製作の方も認めていらっしゃるようで。

うん、確かに「雪華葬刺し(せっかとむらいざし) 」の頃と変わらないよね(←言い過ぎ?)。

※2014年1月、絶賛再放送中につき、新しくリンクを貼り直しました。「第14回 1/19 年齢不詳にもほどがある」参照のこと。

|

« オリゼーGETだぜ! | トップページ | 指定バトン 【漢】 »

ドラマ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/234622/10062614

この記事へのトラックバック一覧です: 殿堂入りラブシーン:

« オリゼーGETだぜ! | トップページ | 指定バトン 【漢】 »