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A Better Yesterday

突然「動物のお医者さん」が見たくなって(←要が二階堂役で絶好調なので。ついでに和久井映見様も菱沼さん役で絶好調)、掃除ついでにオンエア時に録画したビデオテープを探していたら、全く関係ない「英雄本色」のビデオを奥の方に発見。

方針転換して、ヨダレを垂らしながら見ることにする。

なんかコピーガードのない時代にダビングしたやつらしい。ポニーキャニオンと出てきます。当時の同社香港映画ラインナップは素晴らしかった(おまけについてる他作品のCMも素晴らしかった)。

さて本編。
眠る狄龍兄さん。
闇の中を走って来た美少年張國榮様が、銃声とともに倒れ。

「キット!」

と跳ね起きて悪夢から覚めた兄さんの、汗まみれの広い額顔のアップ。

 

英雄本色(じゃーん。タイトルの出方が時代だ)

 

中環。
香港上海銀行のビルをバックに、皇后像廣場脇の路上に立つ周潤發。
咥え煙草にサングラス、ロングコート(そんな寒くないでしょ香港は。でもカッコいいので許す)。
ちょっともみあげの形が変だけど、そこは時代だから。

ビル(立法局大楼か)脇の屋台に歩み寄って、腸粉2ドルを買い食い。ほどなくそこへデカい車がやってきて窓が開き、狄龍兄さんが「マーク」と(←この時点で腸粉完食している!残ったタレの色からすると、たぶん甘味噌ダレ。何となく)。

お巡りさんの姿に逃げる屋台(一応違法なので)、追いかけて皿を返す發仔。画面から消えた屋台を見送って、警官に挨拶し、車に乗り込む發仔。
その一連の動作がもうイカしまくり。

狄龍(サングラス着用)の隣に座る發仔(サングラス着用)、振り向いて挨拶する運転手李子雄(サングラス着用)。
みんなデカいサングラスをしていて笑いそうになるが、時代だから仕方がないし笑う所じゃないので我慢する。

大物なのに屋台で買い食いし、しかも律儀に走ってまで皿を返した發仔に、笑いながら「うまいか?」と問う狄龍。
答えるかわりに自分の口を指で拭い、狄龍の口にこすりつける發仔。

(※ここで「二人はただならぬ間柄」「過剰に熱い男の友情!」などと興奮するのは禁物。「がきんちょのようにじゃれ合う仲の良さ」とクールに流し見すること)

しばし車を走らせ、着いた先で車を降りる3人。
小さく咳をしている運転手子雄に「風邪か?」と聞く、狄龍のさりげない優しさ。
發仔はコートのポケットから赤い札(=100香港ドル、当時)の束を出し、一枚だけ取って「医者に行け」と残りを全部子雄に。何というきっぷの良さ。

なのに立場が逆転した3年後、成り上がり子雄が落ちぶれ發仔に金をくれてやる場面では緑の札(=10香港ドル、当時)たった3枚!あまりのケチンボ禿ぶりに「額は広いが度量は狭い!」と罵ったものだ。

厳重に警備された建物内には、巨大でレトロなコンピュータが(時代だから)。研究所と見まごうこの秘密工場で、当時の最先端技術を駆使して100米ドル札が次々と作られています。ああワクワクする。通貨偽造ほど素敵な商売はない(嘘)。

この偽札作りの場面にあのテーマ音楽が流れクレジットがはさまる、と。
冒頭からここまでの3分かそこらで、体中の血が沸くわ毛が逆立つわもう大変。
冗漫さも思わせぶりもない流れるようなイントロダクション。超ヤバい、超カッコいい。

――と、全部実況するわけにもいかないので、この辺で。

しばし思い出に耽ります。
ごきげんよう。

 

「男たちの挽歌」オリジナル・サウンド・トラック&スコア

↑何やらいわくつきらしいサントラCD。

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