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「冒険王」から「海洋天堂」に至るヒーローの系譜

記事タイトルは適当に流してくださいcatface

本当は左カラム「最近の記事」に、こないだうち観た香港映画の題名がずらりと並ぶはずだったんですが…coldsweats01、どうにも根気と元気がなく。

しかし堪能しました、shinemoviefuji香港電影天堂fujimovieshine。あの素晴らしき日々よもう一度。未見の「片腕ドラゴン」を見逃したのが心残りですが。

で、終盤にはジェット・リーさん物を観に行きました。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明」は、ちょっと尺が長めなのと、視点が二つ(黄師傅視点と梁寛視点)あって少々散漫な感じなのですが、欧米の脅威迫る動乱の時代にあって、悩みながらも己を曲げず生きる誇り高き武道家という人物造形が私の愛する「姿三四郎」の世界と似ており、結構お気に入りなのです。
お弟子の方々の描写も多彩でいい。特に米国生まれの牙擦蘇(=ジャッキー・チュンさん)の葛藤などは胸に迫ります。

とにかく、オールスターキャストの華やかさ、時代物の艶やかさ(ポスターが素敵なんだ)、そして何よりジェット・リーさん=黄飛鴻の、気が遠くなるほどのカッコよさ……impactfootheart04

お気にのポスターheart↓(画像探したけどないので、蔵書の海報本から無断転載)
Onthebeach

で、「天地黎明」の上映前、お客様の一人が「冒険王」のお話をされてまして、耳ダンボear

元々この映画は、「冒険王」という空想パートと「『冒険王』という物語を書いている小説家」という現実パートでできており、日本公開版は空想パートだけをつなぎ合わせたものだったが、今回の上映作品はオリジナル版である、とのこと。

あー!そういえばそんな話をネットで見たことがあるー!それに私の持ってるDVDは冒険王しか出てこない。これは絶対に観ねばpunch!と決意。貴重な情報を教えて頂き感謝。

以前ちょっと書きましたが、冒険王のキャラは私の好みにどストライクheart02。もうわっくわくで劇場に足を運びました。

古代遺物(?)の巨大牛ごろごろごろ。暴走して潰される人足の皆さん哀れshock
そこへ颯爽と現れhorse惨劇を止める冒険王、カッコイイぞ!impactgood
へたれ弟子も(金城武さん)カワイイぞ!smile
悪役の博士…あれっ、長友佑都…?coldsweats02(←「あれっ、ジュディ・オング出てる」のノリで)

──と、冒険王が絵に描いたようなスーパーヒーローなのに対し、その作者は冒険活劇小説の続きに詰まり、妻(ロザムンド・クヮンさん)とは離婚協議中、やることすべてが裏目に出てしまう、何だか人生崖っぷちなさえないおっさん

ああ~このギャップが妙にたまりませんheart02

彼としては未練があるようですが、キッツイ奥さんは別れるのを前提に弁護士なんぞ連れてきちゃって、相談にもならずイヤーな感じにもの別れ。その奥さんと弁護士が、小説の中でさっそく冒険王の敵の大将とその部下として登場するのがオカシイhappy02

さえない中年の物書きが、ままならない現実を自分の願望を反映させた物語に作り変える……J=P・ベルモンド主演、フィリップ・ド・ブロカ監督の「おかしなおかしな大冒険(Le Magnifique)」を思い出します(古いとか言わない)。

貧乏な小説家が小説の中ではスーパースパイとなって、現実の憂さ晴らし(「水道の修理になかなか来てくれない」レベルの憂さだったりするsweat02)とばかり暴れまくりbombimpactpunchファンの女子大生をヒロインとして登場させてコマしちゃったりとかspacoldsweats01

現実と物語とが呼応しつつ同時進行、という構造も似てますね。

残虐なる日本軍のスパイ奈良将軍(下の名が加美子って初めて知ったよ!イタリアのシャツ屋か!しかしクヮンさんの黒蜥蜴ドレス&鞭さばきはセクシーで素晴らしかったboutiqueshine)が、だまして利用するつもりだった冒険王と愛し合うようになり──なんて願望入りまくりな展開の一方、絶望的に断絶したかと思われた現実の二人も、ちょっとした事故のおかげで心が通じ合い、最後にはよりが戻ってめでたしめでたしheart04という。

いやあ、スパヒロな冒険王ももちろんいいんですけど、美人の奥さんについ不器用になってしまう小説家も同じくらいいいです。さえないおっさんでも無問題goodというか、むしろ悩み多き表情が人間的で萌えheart01だったのが新発見でした。

だから、帰りに主演ジェット・リーさんノーアクションという「海洋天堂」のフライヤーを手にした時も、私の中では全然アリだったのでございます。というか、あらすじと数点の写真だけで泣けたんですがweep。さらに予告編を観た日には…あああcrying

世界遺産級アクションのその先が「普通のお父さん」って、何とも言えず感慨深い。もちろんお父さんだって子どもを守る一人のヒーローだもんねconfident

楽しみです(ひさびさに新しい映画だよcoldsweats01)。

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